由 緒
創立の年月不詳。
福井県が石川県管下であった明治初期の社殿は前口奥行き共に2間3尺、境内394坪、氏子160戸であった。
現在の社殿は明治5年に改築されたもので本殿、拝殿1棟の流造りで、正面の千鳥破風及び軒唐破風は近郷にない立派な風格があり、清水山上区、下区、新保区の3区の総社として尊崇されている。
昭和28年、台風13号により神木の大杉が社殿上に倒れ、翌年修復し屋根を檜皮葺に葺き替えた。
以後30年を経た昭和52年、社殿の老朽による破損個所続出により一大修復工事を行った。
その際、屋根を銅板葺とした。
同58年、もと天神社と呼ばれていた菅原道眞公を祀る境内社の天満神社を改築。
この他境内には応神天皇を祀る八幡神社、素盞嗚尊を祀る氷川神社、保食神を祀る稲荷神社がある。
また、境内にある約12坪の雨乞池は近年まで干天時に雨乞い祭りを行っていた場所で、池の形は近江の琵琶湖を模して造られ、竹生島に位置する中島には小祠があり、中に石仏が安置されている。
竹生島弁財天の御霊代ともいわれる。